正しいブラッシングで、歯を守ろう


 毎日、毎食後のブラッシングで歯のケアをすることが、虫歯や歯周病の最も大きな原因の一つであるプラーク(歯垢)の除去に効果的であることは、皆さんも良くご存知のことと思います。ブラッシングは同時に歯肉のマッサージ効果もあり、歯肉の血行がよくなって、抵抗力が強まります
では、正しいブラッシングの方法をご紹介しましょう。  
●歯ブラシの選び方
フニャフニャのやわらかい毛ではプラークを取れませんし、歯肉のマッサージ効果も期待できませんので、ある程度腰の強いものを選びます。奥まで歯ブラシが届く為には、小さめでシンプルな形のものがよいでしょう。
また、毛先が、二週間くらいの短い期間で開いてきてしまうような方は、力の入れすぎです。強く磨けば歯垢が取れるというものではないので、力加減を調整した方がいいでしょう。

●歯磨き剤
普段のブラッシングではつけないほうがいいでしょう。歯磨き剤を使うと口の中が爽快になって、きれいになった気がしますが、実際にはプラークが取れていないことが多いからです。
また、あまり使いすぎると歯磨き剤に含まれる研磨剤で、知覚過敏や冷水症の原因となりますし、歯ブラシの痛みも早くなります。   飲食物の色素が沈着するのを防ぐために、歯磨き剤は一週間に一、二度程度にするか、または何もつけずに磨いた後、少量使ったほうがいいでしょう。

●いろいろなブラッシング方法
一般に磨きにくく、プラークが残りやすい、とされているところは、歯と歯肉の境目、歯の裏側、歯と歯の間、奥歯の噛み合わせ面、などです。 歯と歯肉の境目には、歯ブラシを45度の角度であて振動させます(バス法)。
前歯や犬歯の裏側は、歯ブラシのかかと(手元に近い部分)を当てると磨きやすいようです。
奥歯は大きく磨くのではなく、歯ブラシを当て揺するように磨くと歯茎を痛めません。

このように、いろいろな方法が推奨されていますが、ひとそれぞれ歯の形や歯並びは異なりますし、補綴物や入れ歯で磨きにくい場所も変わってきますので、自分の歯にあった磨き方を工夫しましょう。
歯科医院では、患者さんに適したブッラシング方法を指導してくれます。
補助的器具として、歯間ブラシデンタルフロスなどを使って、磨きにくい歯と歯の間のプラークを取り除く習慣もつけたいものです。